令和6年2月定例県議会 一般質問

(1)新しい長崎県づくりビジョンのPR

ビジョン特別事業の予算では、合計1億7,700万円が計上されている。大石知事は、令和6年度の予算の説明で、「『新しい長崎県』づくりについて、シビックプライドを醸成する新しいコンセプトや施策を掲げ、国内のみならず、世界に存在感を示し、選ばれる長崎県づくりに力を注ぐ」とのことであった。このビジョンを県民へどのように浸透させるのか、知事の熱い、熱い考えを伺う。

今年度はイラストを交えた冊子を作成し、県のホームページにも掲載した。SNSなどの広報媒体やWebサイトやあらゆる機会でビジョンの内容を発信する。県民の皆様と直接対話する機会を設けて、どう取り組めば長崎県を自慢したいと思っていただけるのかといった議論を重ね、県内外への浸透を図っていく。

※シビックプライドとは、「都市に対する市民の誇り」という概念で使われることが多い。 日本の「郷土愛」といった言葉と似ているが、単に地域に対する愛着を示すだけではない。 「シビック(市民の/都市の)」には権利と義務を持って活動する主体としての市民性という意味がある。

知事は、情報発信をしている中で、世界的なスター選手に本県のPRに協力してもらうために、ロナウド選手とも面会し、トップセールスについては、海外を積極的に訪問されている。トップセール
スの効果や、その情報発信について具体的な知事の考えを伺う。

広報に関する戦略等々は、より効果的、どうやれば伝えるべき相手に伝わるのか、そして、行動変容にいかにつながるのかといった視点を大切にしながら、今後、検討していきたい。

(2)児童生徒の多様な学びの場や居場所の確保

今回、県総合計画を推進する事業の中で、児童生徒の多様な学びの場や居場所の確保について、3,300万円計上されている。その中で、現在、既に居場所として活動しておられるフリースクールや子ども食堂など、民間やNPO法人とどう連携していくのか。また、県内に3,000人の不登校生がいて、今回の予算では700人分を予定しているとの事。まだまだ居場所的には不足している。新しい居場所を、どのように考えているのか。

学校教育の現場では、令和6年度から、自分のクラスに入りづらさを感じる子どもたちの学びの場、居場所となる校内教育支援センターの設置を考えていて、この事業で学校外との相談支援機関等との連携を推進することも念頭に置いている。具体的には、子ども食堂やフリースクールなど、学校外の様々な民間団体等と連携した取組を推進する市町に対し、この校内教育支援センターの設置に必要な経費の一部を支援する。

(3)離島留学制度の改善

離島留学制度の改善ということで、今回、7,400万円の予算が計上されている。11月定例会の質問の答弁で、里親宅ごとに生徒への対応や食事等の生活環境面も大きな差が生じないように、研修等も含めてやっていきたいとの事であった。今回の改善の中で食事に関する改善については具体的にどのようにしていくのか。

今後、議会のご意見も踏まえて3月中旬に公表したいと考えている。改善策の中では、食事に関する里親の役割として、食品衛生やアレルギーに留意しながら、原則3食提供することや、食費等に充てる費用の月額を改めて定める。また、新たな取組として里親に食事の栄養管理に関する研修会を実施する。

子ども食堂や子どもが駆け込める場所が必要と思うが県の考えを伺う。

子どもたちが駆け込める場所というのは必要と考えている。改善策の中で、地域社会や大人とのつながりを強化し、地域全体で見守る環境づくりを行う予定。具体的には、各地区の民生委員の方々による日常的な声かけ、地域行事への参加などを通し、地域住民や身近な子どもの居場所とのつながりを深めることとしている。困った時に、学校と里親宅以外に駆け込めるような大人との信頼関係を築く取組を行うことで、離島留学生が安全で安心した生活を送れるように努めていく。

「生徒やしま親に対するサポート体制を強化する」となっているが、保護者の方から、なかなか説明が少ないと相談を受けている。オンライン開催でも説明していただきたい。今後の保護者に対しての説明や、保護者に対する相談体制はどのようにしていくのか。

改善策で来年度の早い時期に、保護者を対象とした説明会を開催する。令和7年度以降の入学生の保護者に対しても、支援や相談体制を丁寧に説明したいと考えている。また、令和6年度から離島留学支援員を増員し、保護者からの相談には、支援員を窓口とし現状よりもきめ細やかに対応していく。併せて、保護者と里親、学校関係者が意見交換を行う場を設定し、相互の信頼関係を築いて、保護者の不安解消に努めていく。

(4)ながさきピース文化祭2025に向けた準備

本県初となる「ながさきピース文化祭2025」の開催で、ロゴも、平和の象徴ハトと文化を育む未来へつなぐ手に決まり、着々と準備を進めていることと思う。1億3,469万2,000円の予算になっているが、具体的な配分を伺う。

令和6年度予算で1億3,500万円を計上。開・閉会式にかかる準備等の事業費や旅費、会議費などの活動経費として約8,500万円、情報発信にかかる経費として約5,000万円を計上している。

機運を盛り上げていくための情報発信として具体的な内容を伺う。

令和6年度は、市町や文化団体等と連携し、専用ホームページやSNSでの情報発信、プレイベント実施のほか、PR動画の作成、屋外広告の掲出等を予定している。取組は、スペシャルアンバサダーの「さだまさし」氏や、発信力を有する複数のアンバサダーの方々にご協力いただき、広く民間からアイデアを募集し、活用するなど、より効果的な情報発信に努めていく

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